昨年10月に出版された「『時』から読み解く世界児童文学事典」(原書房)の編集に協力しました。
『「時」から読み解く世界児童文学事典』の宣伝文の抜粋です。
物語に登場する「時」に焦点をあて、「時」から読み解く作品案内。
『「もの」から読み解く世界児童文学事典』『「場所」から読み解く世界児童文学事典』に続く、読者と「時」と物語をつなぐシリーズの第三弾。
水間智恵・奥山恵・西山利佳・大島丈志・川端有子編著。
定価5,800円(税別)
この本の中で、糸魚川と信州を結ぶ塩の道を舞台にした歴史小説『荷抜け』(岡崎ひでたか著)の紹介ページに、「糸魚川町道路元標」の写真をさし絵として使いたいとの要請があり、町屋会で写真を提供しました。撮影は西澤隆さん。
糸魚川本町通りと白馬通りの交差点にある道路元標は、塩の道の起点を示します。
姫川の雪崩から始まる『抜け荷』は、緊迫した筆づかいで、主人公の父の死を告げ、やがて困窮した者たちが立ちあがる文政8年12月14日の「赤蓑騒動」のてんまつを描きだします。著者の岡崎ひでたか氏は、糸魚川や信州に何度も取材に訪れています。
また、『けむり馬に乗って~少年シェイクスピアの冒険』(小川英子著 叢文社)も取りあげられています。「地球を舞台に交錯する歴史」として紹介されました。
こちらは少年シェイクスピアがエリザベス女王の暗殺未遂事件に巻きこまれて、女王や妖精パックとともに、日本にタイムスリップするという歴史ファンタジー。その日は天正10年6月2日、本能寺の変のまっただなか。さて、女王やシェイクスピアは無事に日本にもどれるのか?!
興味のある方は、現在絶版ですので、図書館でお読みください。小川英子の著作は旧倉又茶舗でも販売しています。